お友達から妊娠の報告を受けると、「赤ちゃんが産まれたらお祝いに行かせてね」なんて約束をしますよね。
赤ちゃんの顔も見たいし、お祝いのプレゼントを直接渡したいという気持ちもわかります。
でも、産後すぐにプレゼントを持って駆けつけるのは、ちょっと待ってください!
出産する本人も妊娠中には想像できないくらい、産後のママは大変。
お祝いの気持ちは嬉しいけれど、負担になってしまうこともあります。
出産祝いは“配送”が基本!産後の回復には時間がかかります
出産したばかりの時期のことを「産褥期(さんじょくき)」といいます。
出産してから1か月ほどは、ママはできるだけ安静にして身体を回復させなくてはいけないんです。
出産は命がけですし、相当な量の出血を伴います。
体力は落ち、「悪露(おろ)」という子宮からの出血もしばらく続きます。
さらに、赤ちゃんのお世話は昼夜問わず、ママはずっと睡眠不足…。
また、産後はホルモンのバランスが乱れて気分が落ち込みがちです。
普段明るい人でも、ちょっとしたことで不安になり涙が出るようになることがあります。
こういう状況で誰かと会うのは大変ですよね。ママに負担をかけないために、出産祝いは“配送”が基本です。
では、少し産後の状況が見えてきたところで、出産祝いに関するありがちな疑問にお答えしていきましょう。
【疑問1】出産祝いはいつ贈るべき?
一般的には、出産後1か月以内に配送するのがいいとされています。
ただし、出産には常にリスクがつきまとうもの。不測の事態により、赤ちゃんやママの体調が芳しくないこともあります。母子ともに健康であるという報告を受けてからお祝いしましょう。
【疑問2】少しだけだったら、入院中の病院に行ってもいい?
「ちょっとくらい…」と思うかもしれませんが、これはオススメしません。
出産後にご本人から「ぜひ来て!」と言われない限りは行かないほうが無難でしょう。
出産直後はとても大きなダメージを受けていて、貧血や高血圧などの症状が出る人もいます。帝王切開だった場合は強い傷の痛みが続くことも…。
出産の疲れに加えて、慣れない育児で疲労困憊ということも多いです。
新生児は頻繁に泣きます。ママはそのたびに授乳、おむつ替え、抱っこをしなければいけないというとても過酷な時期…。
また、基本的にすっぴん・パジャマ姿ですし、誰かが面会に来ていると授乳もままなりません。
ママのほうから「授乳したいから帰って」とは言いづらいものですよね。
できるだけ訪問は遠慮して、少しでも多く休ませてあげましょう。
【疑問3】自宅にお祝いを渡しに行ってはダメ?とても仲がいい友人なんだけれど…
赤ちゃんが成長していて、ママも歓迎しているならぜひ訪問して楽しい時間を過ごしましょう。
ただ、産後すぐの時期はやはり避けたいところです。
赤ちゃんとママは出産後1週間ほどしたら退院して自宅に戻りますが、産褥期は基本的にずっと横になっています。
産褥期が明けて布団を片付けることを“床上げ(とこあげ)”といいますが、床上げしていない時期に行くのはやめておきましょう。
仲が良くても、ママはおもてなししようと頑張って動いてしまうかもしれませんし、家を片付けようと思うかもしれませんよね。
では、いつからなら行ってOKか? というと、実は正解はありません…。
育児は「生後3か月になれば楽になる」「100日経てば楽になる」「半年経てば…」など色々と言われますが、とても個人差があります。
ママに状況を聞いてみるのが一番ですね。
【疑問4】産後は日程が調整できないかも。妊娠中にお祝いを渡してもいい?
どんなに直前まで順調でも、出産にはリスクがつきものです。
妊娠中にお祝いを渡した場合、万が一のことがあった際に「お祝いの品を見るのもつらい」という状況になってしまう恐れもあります。
そのため、妊娠中に出産祝いを贈るのはNG!
とても仲がいい友人で、お互い承知の上で、ということであれば、産まれるまで性別が確定しないこともありますので、男女が分かれるベビーグッズは避けたほうが無難。
「産後に贈れないから、代わりにプレゼントを」と断りを入れたうえで、ママが喜ぶプレゼントにするといいかもしれません。
【疑問5】随分経ってから子どもが産まれたことを知りました。いつまでなら出産祝いを贈って平気?
妊娠中は体調が安定しませんし、「何かあったら…」という不安からまわりに報告しない人もいます。
出産後も眠れないくらい忙しいので、報告が行き渡らないことはよくあるでしょう。
すぐに知らせがなくてもあまり気にしないでくださいね。
基本的には、1年以内であれば出産祝いを贈っても問題はないとされています。
年賀状などで出産を知った場合も、なるべく早く贈れば大丈夫です!
ただ、子どもが1歳の誕生日を過ぎてしまってから出産祝いを贈るのはあまり一般的ではありません。
その場合は、「1歳のお誕生日プレゼント」「クリスマスプレゼント」など違う名目で贈ってはいかがでしょうか?
“あえて配送する”という気遣いもある
お祝いは直接会って渡すべき、という考えもあります。
でも、出産祝いに関しては、ママの置かれた状況に配慮して、あえて直接渡さないということが気遣いになるんですね。
ママがすっかり元気になってから、直接赤ちゃんの顔を見せてもらいましょう♪