出産祝いに添えるカードやお手紙。どんな文章にすればいいか迷うことがありますよね。基本的には「絶対こうしなければいけない」という決まりはありませんが、産後のママはとってもデリケート。ママがどういう状況なのかを想像しながら書くと、より良いメッセージになるはずです!
産後のママはデリケート。配慮を忘れずに
まず、出産後のママの精神状態について少し知っておきましょう。
産まれたばかりの赤ちゃんは、昼も夜も関係なく頻繁に泣くので、ママは睡眠不足になりやすいです。眠れないのでイライラしやすいですし、慣れない子育てに不安を感じています…。最近は日中ひとりで子育てしている家庭が多いので、孤独感もあるでしょう。
また、自分の意思とは関係なく気分が落ち込むことも。
「マタニティブルーズ」といって、産後の急激なホルモンバランスの変化によって、涙が出やすくなったり、イライラしたり、精神的に不安定になることがあるんです。
マタニティブルーズは一時的なものですが、なかにはずっと憂うつな気分が改善されず、「産後うつ病」になってしまう人もいます。
ですから、いつもは明るい人だとしても、産後は特別!
ささいな言葉でママを傷つけてしまうことがあります。
出産祝いのメッセージを書く際は、以下のポイントに気をつけましょう!
★明るい表現にする
すべてのお祝い事に言えることですが、「忌み言葉」は避けましょう。
出産祝いの場合、「死ぬ」「苦しむ」「流れる」「失う」「落ちる」といった言葉は悪い出来事を連想させるのでNG。全体を通じて明るい表現を使って書いてくださいね。
★育児・健康の話題にはなるべく触れない
例えば、母乳育児を希望していたのに母乳が出ず、本人としては不本意ながらミルク育児をしているとします。もし妊娠中に本人から「母乳で育てたい!」という話を聞いていたら、「たくさん母乳を飲んで元気に育ちますように」といったようなコメントを書きたくなるかもしれません。
でも、事情を知らないとはいえ、それを読んだママは悲しい気持ちになるかもしれません。育児や健康に関しては人それぞれ意見が違うケースもあります。こういった話題には触れないほうが無難です。
出産祝いに添えるメッセージ文例5
では、出産祝いのメッセージ文例を具体的にご紹介しましょう。あくまで“例”ですが、メッセージカードを書く際に参考にしてみてくださいね!
なお、最近は気にしない人が増えてきていますが、「お祝い事のメッセージには句読点をつけないほうがいい」という考えもありますので、ここでは句読点は使っていません。
【文例1】友人から出産したママへ
“ご出産おめでとう!
Facebookの写真を見ました♪ なんてかわいいんでしょう!
◇◇ちゃん(ママの名前)と〇〇ちゃん(赤ちゃんの名前)に会えるのを楽しみにしているね”
【文例2】複数のメンバーから産休中の同僚へ
“ご出産おめでとうございます
〇〇さん 本当にお疲れさまでした
くれぐれも無理はなさらず お身体ご自愛ください
メンバー一同より ささやかではありますがお祝いの品をお贈りします
赤ちゃんの成長とご家族の幸せを心よりお祈り申し上げます“
【文例3】親戚からパパへ
“元気な赤ちゃんのお誕生おめでとうございます
母子ともに健康と伺い安心しております
また 幼いころから知っている◇◇くん(パパの名前)が立派なお父さんになり わが事のように嬉しく思っています
〇〇ちゃん(赤ちゃんの名前)は本当にかわいいですね
これからの成長が楽しみです
育児で何か困ったことがあればいつでも声をかけてください
またお会いできるのを楽しみにしています“
【文例4】改まった相手へ
“この度は元気な女の子のご出産 おめでとうございます
ご息女(ご子息)の健やかな成長とご家族皆様のご多幸をお祈り申し上げます“
【文例5】英語を使った文例
“Congratulations on your new little family member!
May your home glow with the happiness and love of your new baby!”
(赤ちゃんのお誕生おめでとうございます
幸せと愛にあふれた家庭を築かれますように)
いかがでしょうか? もし何を書いたらいいのか迷ったら、
・赤ちゃんの誕生に対する祝福の言葉
・ママをねぎらう言葉、ママに寄り添う言葉
・赤ちゃんに会いたいこと、健康を祈っていること等が伝わる言葉
を入れてみるといいかもしれませんね。
ママやパパ、赤ちゃんに対して思いやる気持ちがあれば、きっと自分なりの素敵なメッセージになるはず。相手を傷つける文章でなければ、あまり形式にこだわる必要はありません。ぜひ素直な気持ちを伝えてみてくださいね!